中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒です。原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。
中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。
白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。
白酒とは
中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒で、ウイスキー、ブランデー、焼酎、ウォッカなどと同じように蒸留してつくられたお酒です。
原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。白酒は、これらの生産地でとなる中国北方及び南西地方などを中心に中国各地で生産されています。その土地ごとに根づいたお酒が造られているため、中国のお酒としてはもっとも種類が多いといわれています。
無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。かつてはアルコール度数が50以上あるものが主流でしたが、近年ではより飲みやすくなるように度数を下げたものが広がり、38度前後の白酒が主流となっています。
白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。日本でひな祭りに飲む白酒は、シロザケです。
中国の宴会でよく飲まれる白酒
中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。
乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。発音も日本語と似ており、とても覚えやすいです。
しかし、お酒に弱い人が中国の酒の席で干杯と言ってしまうと、大変なことになってしまうかもしれません。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。飲み干すとグラスをひっくり返して持ち、飲み干したことを伝えます。
飲み干す自信のない人は、飲むときときに随意(スイイ)、すなわち適度に飲みましょうといってから飲みます。
日本と中国ではお酒に関するマナーが異なります。中国の会社から招かれた宴席で、主催者の両隣にはいつの間にかお酒の強い人が座っていることがあります。お酒の強い人は、一緒に干杯を進めてくれますが、連続となると極めて大変です。アルコールの吸収をおだやかにするために食事を積極的に口に入れ、時にはトイレで体調を整え、酒飲み合戦に挑むこともしばしばです。もちろん、お酒の失敗がビジネスに影響しないように注意が必要です。
少ししか飲めない人は、こっそり水の入ったグラスを置いておき、様子を見ながら水に切り替えて潰れないようにするといった対策が必要です。中国人も日本人も、お酒に関しては色々と試行錯誤し、潰れないようにしているようです。
白酒の飲み方
白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。アルコール度数が50度前後もある白酒は、口から流し込むと喉が焼けそうな感覚で、体内のどこを通っているのかがわかります。
味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。
白酒の種類と価格
白酒はとても多くの種類があります。香りで醤香、清香、濃香の大きく3つに分けられます。
醤香は柔らかくまろやかで、口の中に長く残る味わいとほんの少し焦げたような香りが後に残るのが特徴です。代表的な白酒として、茅台酒があります。茅台(マオタイ)酒は、中国で国賓を迎える際などに必ず出てくる国酒としても用いられる白酒で、中国ではかなり高級な白酒として有名です。強い芳香を放ち、独特な味わいの茅台酒は、日本人にはあまり馴染みのない風味です。
色々な味が調和した清香は、柔らかく雑味のないさっぱりとした味わいで、上品な香りを漂わせながらも、後味はまろやかといった特徴があります。代表的な白酒として、西鳳酒などがあります。
濃香は、熟成された独特な香りが芳しく、味と甘みが後まで続きます。飲んだあとも香りが続き、白酒の余韻を楽しませてくれるのが特徴です。代表的な白酒に五粮液あります。五粮とは、コーリャン、もち米、小麦、トウモロコシの5種類の穀物のことを指しています。
白酒の値段は幅広く、安いものであれば1本250円程度で市販されています。一方、高級なものもあり、1本500mlで2~4万円となります。
まとめ
中国酒には、日本でも馴染み深い有名な紹興酒とともに白酒と呼ばれるお酒があります。白酒は、中国発祥の蒸留酒です。原材料は、コーリャン(トウモロコシの1種)、トウモロコシ、もち米、小麦、ジャガイモ、サツマイモなどです。無色透明な蒸留酒で、アルコール度数は高く、同じ銘柄でも40度のものもあれば75度もあり、平均すると白酒のアルコール度数は50度前後となります。白酒の中国での読み方は、パイチュウあるいはバイチュウと呼ばれています。
中国の宴会では紹興酒よりも白酒が振る舞われることが多く、乾杯といったらこの白酒が定番です。乾杯は中国語で干杯(ガンベイ)です。中国の干杯は、まさに入っている酒を飲み干すことです。そのため、干杯といったからには、飲み干さないとルール違反になってしまいます。
白酒は、ストレートで飲むのが一般的です。ストレートで飲むときは、小さな杯に入れたものを飲みます。味も独特で、鼻に抜けるセメダインのような特有の香りは、好き嫌いが分かれます。