【必見】老化のメカニズムと食生活による対策

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老化とは

 誰にでも起こる老化は、筋力や神経伝導速度、肺活量、病気に対する抵抗力などの機能の衰退を意味し、遺伝的な要因や外界からのストレスに対し、適応力が低下することで起こる変化で個人差があります。念のため病気ではありません。

 老化の原因の1つ目は、活性酸素によるものです。活性酸素は、強い酸化作用を持つとても反応性の高い酸素のことで、1日に取り入れた酸素のおおよそ2%が、活性酸素に変わると言われています。体内で発生した活性酸素によって細胞が攻撃され、酸化した有害な物質が生成し、体の機能の低下を招きます。紫外線や電磁波、ストレスを感じても活性酸素は発生します。一説によると、40歳代以降スーパーオキシドジスムターゼという活性酸素を分解する酵素の生産能力が減少してしまうために老化が加速するようです。

 原因の2つ目は糖化です。糖化とは、エネルギー源として使われずに残った糖質が、体の骨や血管などのたんぱく質と結びついて細胞が劣化する反応のことです。糖質を過剰に摂取すると糖化が加速します。糖化した時に発生する終末糖化産物が、老化を促進します。

食生活による対策

 老化を防ぎ、健康寿命を延ばしたいというのは誰もが願っています。その実現には、体を構成する栄養素を得る食事が重要になります。そのために、具体的にどのような食生活にすれば良いのでしょうか。

 特にカギとなるのがたんぱく質です。たんぱく質の摂取は、筋肉量と免疫力に密接に関係しております。積極的にたんぱく質をとることで、筋肉量や免疫力を維持する助けとなり、健康長寿につながります。

 また、体は水分と脂質を除くとほとんどがたんぱく質で構成されています。筋肉や骨、臓器、皮膚、爪などの主成分もたんぱく質です。たんぱく質を摂取する場合、体に吸収されやすく、効率よく筋肉などの材料になるのは必須アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質です。卵や乳製品、肉、魚、豆類がバランスの良いたんぱく質を含む食材です。

 さらに取り込んだ栄養素をエネルギーに変えるのに必要なビタミンB群、体内でのたんぱく質の合成にかかわる亜鉛、筋肉の機能維持に関与するカルシウムやマグネシウム、血液の構成成分である鉄などのミネラル分を摂取することが望まれます。ビタミンB群はレバーや青魚、豆類に、亜鉛は肉や貝類に多く含まれます。カルシウムは乳製品、マグネシウムは豆類、鉄は肉やレバーなどに豊富に含まれます。野菜やきのこ、海藻も必要となるビタミンやミネラルなどが多く含まれています。このような食材をバランスよく食べると老化防止効果があるということになります。

まとめ

 老化は、筋力や神経伝導速度、肺活量、病気に対する抵抗力などの機能の衰退を意味します。老化を加速させる主要因は、強い酸化作用を持つ活性酸素とエネルギー源として使われずに残った糖質がたんぱく質と結びつく糖化です。これらの作用で細胞が攻撃を受け、機能が低下します。

 老化を防ぐためには、良質なたんぱく質やビタミンB群、ミネラル分などを多く含む食材をバランスよく食生活に取り入れることです。そうすることで、筋肉量や免疫力を維持する助けになり、健康寿命を延ばすことにもつながります。

 老化による体の機能の衰退は誰にでも起こりますが、食生活の改善などで平均寿命及び健康寿命は延びています。ところが最長寿命はあまり変化していません。120歳まで生きられる可能性はごくわずかのようです。確認されている最長寿命は、ジャンヌ・カルマンの122歳です。最大限に老化と向き合い、健康を意識した食生活を続けることで健康寿命を延ばしましょう。ひいては人類初となる123歳の壁を乗り越えるのはあなたかもしれません。

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