なぜ家庭で食品を備蓄する必要があるのか
地震などの大規模な災害や新型感染症の発生時には、食料供給の減少が予想され、保存性の高い食品を中心に食品の需要が一時的に集中し、一部の食品が品薄状態や売り切れ状態 になるおそれがあります。平成23年3月に発生した東日本大震災では、物流 の混乱などにより、満足に食品を調達できたのが、発災後3日目以降という地域 があり、電気の復旧に1週間以上、水道の復旧に10日以上の時間を要した地域もありました。
地震などの大規模な災害が発生した場合、被害が拡大すれば、避難所 の不足や避難所までの道路網の寸断などにより、自宅での避難生活を余儀なくされる可能性もあります。さらには新型感染症の発生時には、感染拡大防止の観点から、不要不急の外出は控えることが重要であり、この期間に食品を買う機会はあるとものの、できる限り外出は避けなければなりません。
こうした事態に備えるため、日頃から最低でも3日分、できれば1週間分の食品の家庭での備蓄に取り組むことが望まれます。
いざというときに備えて
まずはできるところから備蓄しましょう。飲料水として、 1人当たり1日2リットルの 水が必要です。調理等に使用 する水を含めると、3リットル 程度あれば安心です。2㎏の米に水と熱源があれば、 1食75gとした場合、27食分 になります。缶詰は調理不要で、 そのまま食べられる ものを選ぶと便利です。 カセットコンロによる熱源は、食品を温めたり、 簡単な調理に必要です。
普段の食品の買い置きも有効な備蓄方法です。 米などの通常に購入している保存性の良い食品は少し多めに 買い置きしましょう。 また、賞味期限を確認し、 消費した分は新たに購入するようにしましょう。
備蓄食品は、お米などの主食と肉や魚などの主菜、野菜などの副菜の組合せで、最低でも3日分、出来れば1週間分を確保 しましょう。
電気やガス、水道などのライフラインが停止する場合を想定し、水とカセットコンロなどの熱源は、1週間分あれば安心です。
備蓄する食品の選び方
備蓄用として買いそろえなくても、缶詰やインスタントラーメン、パスタ類、調味料など、家にある日持ちする食品は意外に多いです。災害時は冷蔵庫が使用できないと想定し、家族が1週間生きるために最低限必要となる食品を買い足します。
※お試しとその行動から得られる納得感
最近は味や香り、食感を実感してもらうために、低額でお試しができることが増えています。大きな負担なく気軽に試すことができるので、気になるときは体験してみることもありです。体験して納得できれば、リピートや友人などにも紹介することで喜ばれます。まずは最初の行動です。行動しなければ、何も始まりません。行動することが何よりも一番の近道です。もしも、味や香り、食感に十分満足できなければ、その知見をもとに納得して次回は別のものを試すことができます。
災害直後は、電気やガス、水道などのライフラインがとまることを想定し、熱源や水道が使えなくとも食事ができるように、常温保存ができ調理しなくてもすぐに食べられるレトルト食品などを多めに用意しましょう。
たんぱく質の不足が懸念されるため、肉や魚を原材料とした缶詰やレトルト食品を用意しましょう。ビタミンやミネラル、食物繊維は野菜や果物のジュースから摂りましょう。
その他にハサミやポリ袋、ラップ、アルミホイル、使い捨ての手袋などを準備しておくと便利です。食べるときは、食器にラップやアルミホイルを敷いて、洗わずにすむようにすることで、水を節約できます。
1人で3日間生き抜く最低限の食品備蓄リスト
災害直後は、お米やインスタントラーメンといった主食に偏りがちになり、エネルギー源としては重要ですが、栄養バランスが崩れる恐れがあります。
たんぱく質を摂るためには、ツナやサバ、イワシ、サンマなどの缶詰やコンビーフ、スパム、焼き鳥などの肉類の缶詰を備蓄しておくと手軽で経済的です。レトルトカレーやレトルト牛丼の素なども保存性があり、味のバラエティーも広がります。
ビタミンやミネラル、食物繊維は、野菜や果実ジュース、レトルト野菜スープ、ドライフルーツから摂りましょう。ビタミンやミネラル、食物繊維が不足すると便秘や口内炎などに悩まされる可能性があります。
1人で3日間生き抜く最低限の食品備蓄リスト
水 | 2リットルのペットボトルx3本 |
主食 | パックごはん レトルトおかゆ カップラーメン アルファ化米などx9食 |
主菜 | レトルトカレー レトルト牛丼の素 スパム ツナ缶 サバ缶などx9個 |
副菜 | 常温保存可能な野菜ジュース レトルト野菜スープなどx9個 |
まとめ
地震などの大規模な災害や新型感染症の発生時には、食料供給の減少が予想され、保存性の高い食品を中心に食品の需要が一時的に集中し、一部の食品が品薄状態や売り切れ状態 になるおそれがあります。
こうした事態に備えるため、日頃から最低でも3日分、できれば1週間分の食品の家庭での備蓄に取り組むことが望まれます。
※お試しとその行動から得られる納得感
最近は味や香り、食感を実感してもらうために、低額でお試しができることが増えています。大きな負担なく気軽に試すことができるので、気になるときは体験してみることもありです。体験して納得できれば、リピートや友人などにも紹介することで喜ばれます。まずは最初の行動です。行動しなければ、何も始まりません。行動することが何よりも一番の近道です。もしも、味や香り、食感に十分満足できなければ、その知見をもとに納得して次回は別のものを試すことができます。