バターとは、生乳などを乳脂肪(クリーム)と脱脂乳に分離させ、含まれる乳脂肪(クリーム)を撹拌し、生じた脂肪粒を集めて固め、練り上げたものです。基本となる原材料は牛乳のみで、つくり方はとてもシンプルです。
バターの主成分としては80%以上が乳脂肪となり、食用油脂の中でも消化がよく、効率的にエネルギーへ変換できます。さらにビタミンAをはじめビタミンD、ビタミンEなども含まれています。
バターには無塩、有塩、発酵といった種類があります。無塩バターは、食塩を添加しないので、バターそのものの味わいを楽しむことができます。有塩バターは、文字通り、食塩を添加したバターで、日本の家庭で一般的に使われています。食塩を加えているので、そのまま食べると塩味を感じます。また、無塩バターと比べると保存性が高く、食塩が含まれていることから味わいに深みがあります。発酵バターは、近年、高級バターとして扱われることが増えつつあります。製造過程で、クリームに乳酸菌を加えて、発酵させます。日本で主流のものは非発酵タイプですが、バターの生誕地であるヨーロッパでは、発酵させたものが主流です。乳酸菌で発酵させた発酵バターは、深いコクとヨーグルトを思わせる独特の香りが特徴です。一方で、非発酵バターはクセのない味わいがあります。
エシレバターは、フランスの中西部エシレ村にある酪農協同組合が1894年からつくり始めました。クリームに乳酸菌を入れ、発酵させます。発酵によりプロピオン酸や酪酸が不発酵バターの5~10倍となり、風味豊かです。ボルディエバターは、伝統的製法にこだわり、フランスのブルターニュ地方でミネラル豊富な牧草をエサとして育った乳牛の新鮮な牛乳を使用してつくられた、口当たりがなめらかで、香り高く、やや黄色がかったバターです。ボルディエバターも発酵バターとなり、ほのかな酸味があります。カルピスバターは、乳酸菌飲料のカルピスをつくる過程で出てくる脂肪分を使っています。パンに塗るときの延びの良さ、爽やかな香りと口の中で溶け広がる感覚は、エシレバターに引けをとりません。
バターコーヒーとは、その名の通りバターを溶かしたコーヒーです。使用するバターにこだわり、栄養価が高く満腹感が得られるコーヒーになると注目を浴びています。バターコーヒーで使用されるグラスフェッドバターは、自然の中で放牧し、牧草で飼育された牛の生乳からつくられた無塩バターです。効率的なエネルギー補給に向いているとされるMCT(中佐脂肪酸)を含有しています。MCTは分解されやすく消化が速く、直接肝臓に運ばれ、素早くエネルギー源として使われます。その結果、体内に脂肪として蓄積されにくいので、ダイエットに効果的なオイルとして注目されています。
バター
バターとは、生乳などを乳脂肪(クリーム)と脱脂乳に分離させ、含まれる乳脂肪(クリーム)を撹拌し、生じた脂肪粒を集めて固め、練り上げたものです。基本となる原材料は牛乳のみで、つくり方はとてもシンプルです。
市販されている一般的なバター1箱200gをつくるのに必要な牛乳の量は、おおよそ4.4Lといわれています。
バターの主成分としては80%以上が乳脂肪となり、食用油脂の中でも消化がよく、効率的にエネルギーへ変換できます。さらにビタミンAをはじめビタミンD、ビタミンEなども含まれています。
バターには無塩、有塩、発酵といった種類があります。無塩バターは、食塩不使用のバターを指します。ただし、牛乳には微量の塩分が含まれていることから、厳密にいえば無塩ではありませんが、便宜上このように呼ばれます。食塩を添加しない分、保存期間は有塩バターにくらべると少し短くなります。無塩バターは、食塩を添加しないので、バターそのものの味わいを楽しむことができます。主に製パンや製菓の原材料として使われます。無塩バターに含まれる塩分は、100gあたり11mgです。有塩バターは、文字通り、食塩を添加したバターです。日本の家庭で一般的に使われています。食塩を加えているので、そのまま食べると塩味を感じます。また、無塩バターと比べると保存性が高く、食塩が含まれていることから味わいに深みがあります。料理をはじめパンに塗るなどさまざまな場面で使用されます。有塩バターの塩分は、100gあたり750mgです。発酵バターは、近年、高級バターとして扱われることが増えつつあります。実際のところ、非発酵タイプのバターと比較して、古い歴史を持っています。製造過程で、クリームに乳酸菌を加えて、発酵させます。日本で主流のものは非発酵タイプですが、バターの生誕地であるヨーロッパでは、発酵させたものが主流です。現在のバターの製造工程では、機械が使われていますが、古くは棒で撹拌することや袋に入れて揉んで混ぜていたことから、その過程あるいは保存時に乳酸菌が自然に加わり、クリームが発酵していました。このことから、以前のバターは発酵しているものが中心でした。乳酸菌で発酵させた発酵バターは、深いコクとヨーグルトを思わせる独特の香りが特徴です。一方で、非発酵バターはクセのない味わいがあります。
無塩バター、有塩バター、発酵バターなどタイプを問わず、冷蔵庫で保存するのが基本です。においが移りやすいため、強いにおいのものとは一緒に保存しません。空気に触れると酸化が進むので、密閉容器に入れて保存します。
特徴的なバター
・エシレバター
フランス産のエシレバターは、青、白、赤のトリコロールで、フランス国旗を彷彿させる包みに入っており、開封するとバターの白さが際立っています。バターナイフで削り、焼いたバゲットにのせ、適度に薄く延ばしてから食べると、なめらかなバターがすぐに口の中で溶けて広がります。少々酸味があり、爽やかな香りがより食欲をそそります。
エシレバターは、フランスの中西部エシレ村にある酪農協同組合が1894年からつくり始めました。普通のバターであれば、牛から搾った生乳から脂肪分35~40%程度のクリームを遠心分離機で取り出して製造しますが、さらにクリームに乳酸菌を入れ発酵させます。ヨーロッパでは、発酵のプロセスを経ることが多く、発酵によりプロピオン酸や酪酸が不発酵バターの5~10倍となり、風味豊かです。
・ボルディエバター
ボルディエバターは、伝統的製法にこだわり、フランスのブルターニュ地方でミネラル豊富な牧草をエサとして育った乳牛の新鮮な牛乳を使用してつくられた、口当たりがなめらかで、香り高く、やや黄色がかったバターです。焼いたバゲットに塗ると、エシレバターよりもやや香りが強く、食べると濃厚な味が広がり、熟成したチーズのようなうま味が感じられます。ボルディエバターも発酵バターとなり、ほのかな酸味があります。
バターの色は、牛が食べるエサに左右されます。牧草で育てるニュージーランドの牛脂が、黄色がかっているように、牧草を食べるほど黄色い色素が乳製品にも現れます。日本であれば、飼育に穀物を与えることが多く、国内シェアの80%以上を占める北海道産のバターはおおむね白からわずかに黄色がかった程度です。
・カルピスバター
カルピスバターは、乳酸菌飲料のカルピスをつくる過程で出てくる脂肪分を使っています。パンに塗るときの延びの良さ、爽やかな香りと口の中で溶け広がる感覚は、エシレバターに引けをとりません。もともと限られたホテル及びレストランにしか出回らないこともあり、幻のバターとも呼ばれています。 カルピスバターは、普通の国産バターと比較するとおおよそ4割ほど高くなります。
バターコーヒー
バターコーヒーとは、その名の通りバターを溶かしたコーヒーです。使用するバターにこだわり、栄養価が高く満腹感が得られるコーヒーになると注目を浴びています。
最近では、バターコーヒー専門のコーヒーショップもオープンし、バターコーヒーをダイエットに使用するバターコーヒーダイエットをする人が増え始めているとのことです。バターコーヒーダイエットの方法は、毎朝、朝食の代わりにバターコーヒーを1杯飲むだけです。
バターコーヒーダイエットの大元は、朝食を抜くという朝ファスティングという考え方です。人は、食べ物を消化するためにおおよそ18時間かかると言われおり、朝昼晩の1日3回ご飯を食べると、消化途中で次の食事が入ってくることから、内臓が休まる暇がありません。朝食を抜くことで、内臓を休ませ、ダイエットに繋げるのが、朝ファスティングの目的のようです。
バターコーヒーで使用されるグラスフェッドバターは、自然の中で放牧し、牧草で飼育された牛の生乳からつくられた無塩バターです。通常のバターに比べて、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどが多く含まれています。また、植物性油脂に多く含まれている不飽和脂肪酸も豊富です。さらに効率的なエネルギー補給に向いているとされるMCT(中佐脂肪酸)を含有しています。MCTとは、Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)の頭文字をとったもので、日本では中鎖脂肪酸と呼ばれます。MCTを多く含むオイルとしては、ココナッツオイルやパームオイルが有名です。馴染みのあるオリーブオイル、大豆油などの植物性油脂、バター、ラードといった動物性油脂に含まれる脂肪酸のほとんどが長鎖脂肪酸と呼ばれる分子量が大きい脂肪酸に対し、MCTは分子量が長鎖脂肪酸の半分くらいと比較的小さいことが特徴です。そのため、分解されやすく消化が速く、ぶどう糖やアミノ酸と同じように門脈を通って直接肝臓に運ばれ、素早くエネルギー源として使われます。その結果、体内に脂肪として蓄積されにくいので、ダイエットに効果的なオイルとして注目されています。しかも、グラスフェッドバターに含まれるMCTは、満腹感を持続させることから、腹持ちがよいと言われています。
バターコーヒーは、腹持ちが良いだけでなく、脂肪の燃焼を効率化する効果もあると言われています。朝食をバターコーヒーに置き換えることで、糖質の摂取を減らすと、体は糖の代わりに脂肪が分解されることで生成するケトン体をエネルギー源として使い始めます。
まとめ
バターとは、生乳などを乳脂肪(クリーム)と脱脂乳に分離させ、含まれる乳脂肪(クリーム)を撹拌し、生じた脂肪粒を集めて固め、練り上げたものです。基本となる原材料は牛乳のみで、つくり方はとてもシンプルです。
バターの主成分としては80%以上が乳脂肪となり、食用油脂の中でも消化がよく、効率的にエネルギーへ変換できます。さらにビタミンAをはじめビタミンD、ビタミンEなども含まれています。
バターには無塩、有塩、発酵といった種類があります。無塩バターは、食塩を添加しないので、バターそのものの味わいを楽しむことができます。有塩バターは、文字通り、食塩を添加したバターで、日本の家庭で一般的に使われています。食塩を加えているので、そのまま食べると塩味を感じます。また、無塩バターと比べると保存性が高く、食塩が含まれていることから味わいに深みがあります。発酵バターは、近年、高級バターとして扱われることが増えつつあります。製造過程で、クリームに乳酸菌を加えて、発酵させます。日本で主流のものは非発酵タイプですが、バターの生誕地であるヨーロッパでは、発酵させたものが主流です。乳酸菌で発酵させた発酵バターは、深いコクとヨーグルトを思わせる独特の香りが特徴です。一方で、非発酵バターはクセのない味わいがあります。
エシレバターは、フランスの中西部エシレ村にある酪農協同組合が1894年からつくり始めました。クリームに乳酸菌を入れ、発酵させます。発酵によりプロピオン酸や酪酸が不発酵バターの5~10倍となり、風味豊かです。ボルディエバターは、伝統的製法にこだわり、フランスのブルターニュ地方でミネラル豊富な牧草をエサとして育った乳牛の新鮮な牛乳を使用してつくられた、口当たりがなめらかで、香り高く、やや黄色がかったバターです。ボルディエバターも発酵バターとなり、ほのかな酸味があります。カルピスバターは、乳酸菌飲料のカルピスをつくる過程で出てくる脂肪分を使っています。パンに塗るときの延びの良さ、爽やかな香りと口の中で溶け広がる感覚は、エシレバターに引けをとりません。
バターコーヒーとは、その名の通りバターを溶かしたコーヒーです。使用するバターにこだわり、栄養価が高く満腹感が得られるコーヒーになると注目を浴びています。バターコーヒーで使用されるグラスフェッドバターは、自然の中で放牧し、牧草で飼育された牛の生乳からつくられた無塩バターです。効率的なエネルギー補給に向いているとされるMCT(中佐脂肪酸)を含有しています。MCTは分解されやすく消化が速く、直接肝臓に運ばれ、素早くエネルギー源として使われます。その結果、体内に脂肪として蓄積されにくいので、ダイエットに効果的なオイルとして注目されています。